アレンジメントギフトや活け込み。そこに自然があるかのような感じにしたくってお花を活けています。お花は人を癒したり、明るい気持ちにするために贈られるから活けるときはお花の顔は正面を向いたり、上を向いていて顔を下に向けていけることはあまりありません。だけど、ひまわりやダリアのような大きな顔のお花がみんな正面を向いていると途端にやかましく、暑苦しいものになってしまいます。(あえてそういって見せることもあるけれど)
例えばメインのお花を5本使う時に、みんなが出たがって5本を堂々と使うとこれまた野暮ったくなってしまう。5本の中にはあまり見えないけど後ろに存在している花があったほうが(重要な役割)、出来上がりの印象が良くなります。
お花の修業をさせてもらっていた時はこんなことをテクニックとして教わっていました。自然界と人間界でも同じようなことが言えるなぁと思っていました。
”みんな違ってみんないい” 童謡詩人の金子みすゞさんの言葉です。今月のSALUS(東急線のフリー冊子)の佐治晴夫さん(理学博士)の連載エッセイ宇宙のカケラで(毎月楽しみに読んでいるのだけれど)紹介されてました。個性は必要なことで、個性を生かし異なる個性を尊重すること。ここに書いてある内容がちゃんと理解できればここ最近の恐ろしい自分勝手な放火事件や、人を意味もなくバカにしたいたずらな動画を撮るような人間が減るんではないかなぁなんて思いました。
佐治さんの講演会にいってみたい。いつも、宇宙のエネルギーの話と普段の私たちの生活なんかにリンクしてお話を書いてくれるので面白いのです。